2021-01-01から1年間の記事一覧

2021-07-16 「おしゃれ」って

そもそも「ダサいやつ」を作り上げてそのダサいやつをバカにすることでしか成立しないんじゃないのかなと思いはじめてから、「おしゃれ」とされるものにたいして懐疑的 「おしゃれ」とされているものって本質的にうさんくさい。 小山田圭吾みたいなやつがいじめ…

2021-07-13 心が乏しい

松浦理英子「最愛の子ども」。 特に前半はぞわぞわするようなホラーで、同級生の女たちの擬似家族の関係を通じて実際の家族のグロテスクさ(どんなにグロテスクな言動、行動も、普段は"家族"というキラキラコーティングされた言葉で隠されている)が目の前に突…

2021-07-04 セルジュ・ゲンズブールの顔

セルジュ・ゲンズブールの顔が苦手だ. 反ルッキズムを謳うアンチルッキストとして日々を過ごしている私としては本当に遺憾なのだけど,ものすごく苦手だ. なんだか理科の教科書に出てくるアボガドロみたいなギョロっとした目がダメなのか,主張の激しい鼻…

2021年に「東京ラブストーリー」を観る

2021年に『東京ラブストーリー』を観てみたら,ストーリーがわからなかった.結論を先取りしてしまうけど,この物語を楽しむためには時代が経ちすぎてしまったということだ. ストーリーがわからない,より正しくいうと,「このドラマで描かれる”恋愛”がわか…

2021-06-28 「まつだせいこ」と誤読させたい松田青子

松田青子さんのエッセイが面白すぎて,家で一人で声に出して笑ってる. 彼女との最初の出会いは(厳密には彼女の文章との出会い,なのだけど)『持続可能な魂の利用』だった.正直,not for meだった.一冊前に『推し,燃ゆ』を読んでアイドルがモチーフの作…

2021-06-19 自分の内側に潜る

ウロボロスの蛇が自分を飲み込み飲み込み、ついに消えてしまうところを想像する。最終的には、口から裏返り、くるくると身体を巻き返す形になるはずだ。その時には、内側は外側になる。それまでの蛇の中味はなくなるが、世界が蛇の中味になる。自分の中に潜…

2021-06-13 「少女」と「少年」の永遠

恩田陸氏の「小説以外」からの引用. この「少女のチカラ」は、少女たちが永遠に少女たちであるところに特徴があると思います。先生の書く少女たちも、常に永遠であり、その点において完璧な閉じた存在であるような気がします。 これは赤川次郎に向けたファ…

2021-06-10 八本脚の蝶を読んでの書き付け

境界があるからこそ,境界でへだてられているからこそその存在は認識され,知覚される * 神はもしかすると,「面白いものがみたく」て我々を創造したのかもしれない.一読者として,世界がどうなるか,わくわくしながらページをめくっている.ときにはそれ…

2020/06/10 BLって

つまりデミセクシュアルのことなんじゃないの?と,溝口彰子氏の「BL進化論」で提唱されている「究極のカップル神話」についての記述をみて思いました. 究極のカップル神話の定義はこう. BL作品には、前述したノンケ宣言と同じくらい、「一緒に行こう。…

違いがわからない

シン・エヴァンゲリヲンを観てきました. 「初期ロット」レイと「式波タイプ」アスカ. 劇場版に登場する惣流アスカには式波アスカというオリジナルがいて,さらに惣流アスカと同じようなクローンは無限に存在する.レイも同じ(こちらはオリジナルは碇ユイ…

絶対女の子がいいな

はじめて「女子向け」のコミュニティに所属したのは大学3年生の時にやっていたアルバイトの時だった.そこはオーナーが男だったけど,少なくとも私がいたときはスタッフのほぼ10割女性.メインで入っていたのは6人くらいかな.やさしい世界だった.肌がきれ…

数学をやっていると

ギリシャ哲学を思い出す あるものはある,ないものはない とか 想起説とか. 結局,数直線上にある一つの点が存在するか,否か,は稠密に点が並んでいて途中で消えることがないという直感に依っているし,無限に大きい/小さい数があるというのも出発点は直感…

拝啓高野悦子様

『20歳の原点』を読んだ.悦子さんの文章は赤裸々で,まっすぐで,そしてもちろん彼女はノートが誰かに読まれるなんて想像もしてなかったのだろうにもかかわらずひきこまれるような文章.自分は彼女と感性を共有できなかったけれど. 「孤独であり,未熟であ…

結婚願望ってなに?

最近,アナイス・ニンの幼少期(11歳〜)の日記『LINOTTE』を読んでいる. 彼女については二階堂奥歯が好んで読んでいた,文章に才能のあるひとという認識しかなかったのだが,内向的な暗い世界観を持っていて,本を読むのが好きで自分と日記との対話を好む…

自分は因果律を

憎んでいる.自分は因果律を破壊したいのかもしれない.

性別を自分の重要なアイデンティティであるとみなしている人

いるよね.そういう人たちがいること自体にはなんとも思わない.その人にとっての大事なものなら尊重する. 自分にとっては,性別って鼻くそみたいなもので,例えば明日の朝突然男になっていたり女になっていたりしても心底どうでもいい.もちろん,オシッコ…

『イリアス』のテレマコスという人物

イリアスのテレマコスという人物に興味を持っている.彼は容姿が醜く生まれも兵士の中では下賤,臆病で情けない人物として描かれている.が,多くの兵士が胸の内で思っていることを大将らの前であけすけに発言するのは彼であるし,それはなかなかに正論であ…

恋愛が出てくるコンテンツが苦手

なぜ,世の中には恋愛が中心的な人間関係として描かれている,あるいは恋愛をする主人公が出てきて彼女あるいは彼の恋愛模様や片想いがテーマである,あるいは要素の一つとして恋愛が発生するコンテンツがこれほど氾濫しているんだろうか? 人間関係の表現に…

何かを発言しようとした時に

そのものごとについての知識が不十分なことに気づいてなにも言えなくなる. 自分のノートやTwitterになら,メモ書き程度に方言をすることもあるが,いざこのように「ブログに何かを書こう」と思って画面に向かいあれこれ考えていると「まだこれについて何か…