絶対女の子がいいな

はじめて「女子向け」のコミュニティに所属したのは大学3年生の時にやっていたアルバイトの時だった.そこはオーナーが男だったけど,少なくとも私がいたときはスタッフのほぼ10割女性.メインで入っていたのは6人くらいかな.やさしい世界だった.肌がきれい,顔がいい,カワウソみたい(?これは褒められているのかけなされているのかよくわからないが)って,みんなが肯定的に扱ってくれた.そんなことってなかった.それまで自分は女性が苦手だと思っていた.きらいなのではなくて,どう関わっていいのかわからなかった.自分の趣味には,一般的にいわゆる「男性向け」と思われるものが多かったから,小学校に入ってからこのかた,男の子の友達ばかりしかいなかったし,男中心のコミュニティにしかいなかった.はじめて出会った女のコミュニティはすごく居心地がよかった.妙なマウントや張り合いもないし,ブサイクだと陰口を言われることもないし,逆に性の対象に向ける恋愛感情を向けられることもないし,嫌な下ネタもないし,ちょっとした言葉の端々にあらわれるミソジニーですらない素朴な「女はこう」という思い込みにモヤモヤすることもないし.それからというもの女性に対する苦手意識はすっかりなくなって自分の友達は女性ばかりになって,できるだけ女性コミュニティに所属するようになった(男性に多いような趣味を持っている女性もたくさんいるから,探せばなんだってある).自分が女子校に通えていたらな〜なんてことを思うけど,過ぎたことを言っていても仕方がないし,いま世界がちょっと素敵な場所になっただけでもういいかぁとも思う.